医療機器部門

深夜の緊急手術に備えて
深夜の緊急手術に備えて

ある朝目覚めると午前2時過ぎに携帯電話に着信があったことに気づきました。相手は日頃お世話になっているドクターからでした。緊急の要件だったことはすぐ察しがつきました。急いでドクターと連絡をとると「真夜中に患者が救急搬送されることになり、緊急手術に使用する器材を準備したかった」とのことでした。しかし、残念ながら緊急手術をする前に、患者様はお亡くなりになっていました。

今回はたまたま緊急手術にはならなかったのですが、また同じような状況になった場合、器材が有ると無いとでは手術の難易度と救命率に差が出るのは明らかでした。「これは緊急手術に対応するためになんとかしなければ」と思い、メーカーからの承諾を得て、翌日からその器材を手術室に置くよう手配しました。

このようなことがあってからすぐに同じような状況が訪れました。午前0時過ぎから始まった緊急手術では、置いたばかりのその器材を使用し、手術時間の短縮とスムーズな手術に繋がりました。そして、ドクターやパラメディカルスタッフの方々の技術と努力の結果、患者様は無事命を取り留めたのです。

患者様の命が助かったこと、日頃お世話になっているドクターから「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」のお言葉をいただいたことに本当にうれしく思い、喜びの気持ちでいっぱいになった出来事でした。